独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月29日、Zoho Corporationが提供するヘルプデスクソフトウェア「ManageEngine ServiceDesk Plus 」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは5.4。「ManageEngine ServiceDesk Plus 9.2 より前のバージョン」には、Cookie の生成処理に関する脆弱性(CVE-2016-4890)、および格納型のクロスサイトスクリプティングの脆弱性(CVE-2016-4888)が、また同9.0 より前のバージョンには、アクセス制限不備の脆弱性(CVE-2016-4889)が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、ユーザのCookieを窃取した第三者によって、パスワードを推測されたり、ユーザのブラウザ上で任意のスクリプトを実行されたり、本来アクセスできない機能にアクセスされるなどの可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。