FIRST は「山口氏の数え切れないほどの功績を認め」同プログラムを「スグル ヤマグチ フェローシップ プログラム」と名称変更した。
国際
86views
セキュリティインシデント対応のための非営利国際調整協力機関「FIRST ( Forum of Incident Response and Security Teams ) 」は、同機関が実施する途上国支援プログラム名称に、2011 年から 2013 年まで FIRST 理事をつとめ、本年 5 月死去した日本のセキュリティ研究者 山口 英 (やまぐち すぐる) 氏の名を冠したと発表した。
FIRST はセキュリティインシデント対応の国際的な枠組みの必要性から 1990 年に米 CERT / CC などが中心になり設立された。現在、世界 78 カ国 360 チームが参加し、米企業ではインテル、マイクロソフト、Google、Facebook といったほぼすべての主要 IT 企業が加盟する他、日本からは NTT や KDDI などのキャリア、パナソニックや日立、富士通などの製造、ヤフーや楽天、LINE、DeNA などの Web サービス、NRI セキュアや MBSD、CDI のようなセキュリティ企業、三菱 UFJ などの金融、警察庁などの法執行機関他 27 の CSIRT ( Computer Security Incident Response Team 、シーサート) が加盟する。
FIRST は、途上国の CSIRT 向けに 3 年の間、年間 2,000 USドルの会費を免除し FIRST への加入を促進する「フェローシップ プログラム」を 2013 年から実施しており、本年度はコートジボワール、ミャンマー、ガーナ、バングラデシュの 4 カ国を同プログラムの対象としている。