FIRSTは「Forum of Incident Response and Security Teams」の略で、セキュリティインシデント対応のための国際的なフォーラムです。1990年にCERT/CCなどが中心になり、セキュリティインシデント対応の国際的な枠組みが必要であるとして設立されました。当時も米国国内ではセキュリティ対策をする者同士での情報交換の枠組みは、インフォーマルながら存在していました。ただ、国をまたいだものはなかったのです。
具体的に何をやっているのかといいますと、まず1年に1回、会員が集まる総会(AGM:Annual General Meeting)があり、それと併催されるサイバーセキュリティに関するカンファレンスがあります。カンファレンスは登録すれば非会員の方でも参加できます。2014年7月のボストンで700名の参加者がありました。CSIRTの集まりとしては世界最大級でしょう。次回は2015年6月にベルリンで総会とカンファレンスが共催されます。