独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月5日、複数のWebブラウザで細工されたプロキシ自動設定ファイル(proxy.pac)により、完全な形のHTTPS URLにアクセスされる脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは3.1。「プロキシ自動設定ファイル (proxy.pac) が使用できるブラウザ」および「WPAD に対応しているブラウザ」には、境界を超える際に機密情報を削除しない問題(CVE-2016-5134、CVE-2016-1801)が存在する。この脆弱性が悪用されると、細工されたproxy.pacファイルを使用させられることにより、HTTPSでやり取りされるような機微な情報が漏えいする可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。