株式会社カスペルスキーは6月30日、ランサムウェアがAndroidデバイスを使用しているユーザに対しても猛威を振るいつつあることが、Kaspersky Labの調査で明らかになったと発表した。これは、6月29日にKaspersky Labが発表したプレスリリースの抄訳として発表したもの。Kaspersky Security Network(KSN) により収集されたデータを分析したところ、2015年度(2015年4月から2016年3月)にAndroidランサムウェアの攻撃に遭ったユーザは、Androidマルウェアの攻撃に遭ったユーザの4.63%で、前年度(2.04%)から倍増した。スーザ数ベースでは、Androidランサムウェアの攻撃に遭ったユーザは136,532名で、前年度(35,413名)から約4倍に増加している。特にドイツ、カナダ、英国、米国で攻撃に遭ったユーザが多かったという。また、観測された攻撃の90%以上が「Small」「Fusob」「Pletor」「Svpeng」の4つのマルウェアファミリーよるものだったとしている。PCを狙うランサムウェアは、画面ロック型から暗号化型へ移行しているが、Androidランサムウェアは大半が画面ロック型となっている。これは、Androidデバイスは画面ロックを解除するために外部ハードウェアを使う必要があるので、PCの暗号化型と同様の効果があるとみている。同社では、攻撃者はPCに代わる攻撃対象を積極的に探しており、Androidを狙う攻撃は今後も継続すると考えられるとしている。