これだけ時代はデジタルの方向にシフトしているが、ときにアナログなチョイスが秀でていることもある。ザッカーバーグ氏といえば、今や誰もが知っているFacebookのCEO。さぞやデジタル信者だろうと思いきや、意外とそうでもないらしい。 昨日、傘下であるInstagramのユーザー数が5億人を突破したのだが、その際の記念として撮影されたザッカーバーグ氏の写真が、注目を浴びている。見るべきは億万長者であるにも関わらず、至って普通の服装である彼の風体ではなく、サイドにちょこんと写り込んでいる彼のMacBookだ。 小さくてわかりづらいが、彼のMacBookにはディスプレイ縁のカメラ部分、そして集音マイク部分に、それぞれテープのようなものが貼り付けてあるのが確認できる。これらは、一種のセキュリティ対策と考えられるわけだが、一体どうしてここまでしている(こうしてしまった)のだろうか。 常人ではあまり理解できないが、実は彼は日夜、いろいろなものから逃げている。彼ほどの富があれば、物盗りがまず狙うであろうし、テロ組織も放ってはおかないだろう。記憶に新しいところで言えば、FacebookがIS関連と見られるアカウントの削除を行ったことから、今年はじめ、ザッカーバーグ氏に対して、名指しで報復宣言がなされた。 仮に、パソコンなどが第三者に乗っ取られてしまった場合、何気なく会話した内容や、ビデオ会議をした際の音声や映像から、現在位置が割り出されてしまうこともある。結論として、導き出されたセキュリティ対策は、一見前時代的なものかもしれないが、やはりこうした対策に勝るものはないという判断だろう。 現時点において、ザッカーバーグ氏は本件に対してコメントしていないが、最近複数のSNSアカウントの乗っとり被害に遭ってしまっているだけに、万全のセキュリティ対策を講じてほしいものだ(彼自身にも、そして我々のアカウントにも)。
BBC と Facebook は、脆弱なプラグイン「Unity Web Player」へとユーザーをいざなう~フィンランドのセキュリティ研究者が発した警告は無駄骨に(The Register)2015.6.23 Tue 8:30
Facebook のセキュリティチームが 10 の「Superfish の亜種」を発見~証明書の乗っ取りに使えるライブラリ「Komodia」は、広く利用されているようだ(The Register)2015.3.5 Thu 8:30