独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月29日、OpenSSL Projectが提供する「OpenSSL」のDHプロトコルに暗号化に使用する鍵を特定される脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.4。「OpenSSL 1.0.2f より前のバージョン」「OpenSSL 1.0.1r より前のバージョン」には、「安全素数」でない素数を生成する暗号化処理の不備(CVE-2016-0701)、およびアルゴリズムのダウングレード(CVE-2016-3197)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、リモートの第三者に復号のための鍵を入手され、機微な情報を取得される可能性がある。また、無効化しているはずの SSLv2 の暗号化方式で通信が行われ、既知の脆弱性の影響を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。