独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月27日、KDDI株式会社が提供する無線LANルータ「HOME SPOT CUBE」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは4.7。なお、現行モデルの「HOME SPOT CUBE2」は同脆弱性の影響を受けない。「HOME SPOT CUBE」には、クロスサイトスクリプティング(CVE-2016-1136)、オープンリダイレクト(CVE-2016-1137)、HTTPヘッダインジェクション(CVE-2016-1138)、クロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2016-1139)、クリックジャッキング(CVE-2016-1140)、OSコマンドインジェクション(CVE-2016-1141)の脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、Webサイトの転送や設定変更、任意のOSコマンドの実行などの影響を受ける可能性がある。JVNでは、「設定画面のログインパスワードを変更する」「設定画面にログインしている間、他のWebサイトにアクセスしない」「設定画面での操作終了後は、Webブラウザを終了する」「Webブラウザに保存されたパスワードを削除する」といったワークアラウンドをすべて実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能としている。