独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月5日、古野電気株式会社が提供する航海情報記録装置「Voyage Data Recorder(VDR)」のファームウェアにユーザ入力値を適切に検証しない脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは9.8。「VR-3000/VR-3000S ファームウェアバージョン V1.50 から V1.54 まで」「VR-3000/VR-3000S ファームウェアバージョン V1.61 およびそれ以前の V1.6 系」「VR-3000/VR-3000S ファームウェアバージョン V2.06 から V2.54 まで」「VR-3000/VR-3000S ファームウェアバージョン V2.60 から V2.61 まで」「VR-7000 ファームウェアバージョン V1.02 およびそれ以前」のファームウェアアップデート機能 moduleserv には、ユーザの入力値を適切に検証しない脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、当該機器にネットワークアクセス可能な攻撃者によって、root権限で任意のコマンドを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとにファームウェアをアップデートするよう呼びかけている。