株式会社ラックは12月28日、ジュニパーネットワークス株式会社(Juniper)の「ScreenOS」の脆弱性に関する注意喚起を発表した。ScreenOSは、Juniperのファイアウォール製品で動作するOS。ラックが運営するセキュリティ監視センター「JSOC」の検証により、一部の顧客において脆弱性の悪用が行われた可能性が確認されたことから、注意喚起情報の公開に至った。この脆弱性は、ScreenOSにおいて管理機能への認証を回避される脆弱性(CVE-2015-7755)として、12月17日にJuniperが公開している。影響を受ける環境は、ScreenOSの特定バージョン(6.3.0r17 ~ 6.3.0r20)を使用し、TELNETやSSHによる遠隔管理を有効にしている場合。攻撃者は、通常は指定しなければならない管理者ユーザ名に依存せず、容易にリモートからログインすることができてしまう危険な脆弱性であることが確認されている。不正ログインが行われたかどうかを確認する方法や、推奨する対処方法に関しては、注意喚起情報もしくはラック公式ブログを参照のこと。