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七月十日 夕方 犯人
「ネットって便利だよな。千円のクーポンなんてはした金で、あんたを盗撮してちくってくれるヤツがいくらでもいるんだぜ。まあ間違いも多いけどさ。オレはその通報を元にあんたを探してたわけ」
「じゃあ、私が会話していたのは…」
「オレの助手。まあまあやるだろ。あいつの役割は、あんたをひとつの場所に釘付けにしておいて、同時にあんたにキャンペーンを気づかれないようにした」
「ウソ」
ウソのはずがない。でも、思わず言ってしまった。工藤が言っていることは本当だ。見事にだまされた。
七月十日 夕方 犯人
「ネットって便利だよな。千円のクーポンなんてはした金で、あんたを盗撮してちくってくれるヤツがいくらでもいるんだぜ。まあ間違いも多いけどさ。オレはその通報を元にあんたを探してたわけ」
「じゃあ、私が会話していたのは…」
「オレの助手。まあまあやるだろ。あいつの役割は、あんたをひとつの場所に釘付けにしておいて、同時にあんたにキャンペーンを気づかれないようにした」
「ウソ」
ウソのはずがない。でも、思わず言ってしまった。工藤が言っていることは本当だ。見事にだまされた。