独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月17日、株式会社ニューフォリアが提供するAndroidおよびiOS向けアプリケーションの開発支援プラットフォーム「アプリカン」に複数のスクリプトインジェクションの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは6.8。「Android 版 アプリカン 1.12.6 およびそれ以前で作成されたアプリケーション」「iOS 版 アプリカン 1.12.3 およびそれ以前で作成されたアプリケーション」には、複数のスクリプトインジェクションの脆弱性(CVE-2015-7771、CVE-2015-7772)が存在する。この脆弱性が悪用されると、細工されたURLにアクセスしたり、細工されたSSIDを設定したアクセスポイントに接続することで、アプリカンで作成したアプリケーション上で任意のスクリプトが実行され、結果として任意のAPIを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに対策済みのランタイムエンジンでリビルドし、アプリをアップデートするよう呼びかけている。