BBソフトサービス株式会社は11月16日、「インターネット詐欺リポート(2015年10月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、10月のインターネット詐欺サイトの検知数は873,347件で、前月より0.21%減少した。このうちワンクリック・不当請求詐欺サイトは70.17%、フィッシング詐欺サイトは25.27%、マルウェア感染サイトは0.13%、ボーガスウェア配布サイトは3.42%、ぜい弱性悪用サイトは1.01%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで25.67%、Androidで84.04%、iOSで47.64%となっている。10月度は、ハロウィーンや七五三など季節のイベントに合わせた詐欺サイトを多数検知した。このようなイベントは期間が限られているため、直前に準備するなどの駆け込み需要があり、犯罪者は消費者の焦った心理状態を狙っている。また、幼い子供を持つ親や親族をターゲットにした偽販売サイトは増加傾向にあり、ブランド品のベビーカーや幼児向けの衣服などの偽販売サイトが常に確認されているという。このような詐欺サイトでは、商品を購入しても届かないなどの被害に遭う危険性があるほか、不正なプログラムによりクレジットカード番号や銀行口座へのログイン情報が盗まれる危険性がある。また、無断で有名ブランドのデザインを使用した偽物のアクセサリーを販売している場合もあり、購入行為自体が違法となるので注意が必要としている。