BBソフトサービス株式会社は10月15日、「インターネット詐欺リポート(2015年9月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、8月のインターネット詐欺サイトの検知数は875,181件で、前月より0.3%減少した。このうちワンクリック・不当請求詐欺サイトは67.03%、フィッシング詐欺サイトは28.19%、マルウェア感染サイトは0.14%、ボーガスウェア配布サイトは3.44%、ぜい弱性悪用サイトは1.20%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで24.10%、Androidで80.90%、iOSで61.12%となっている。9月度は、9月下旬に発売されたスマートフォンの新機種用アクセサリーの販売を騙った詐欺サイトを多数検知した。これらのサイトでは、有名ブランドのケースなどのアクセサリーを通常より2~3割安い価格で掲載しており、新機種への買い替えにともなうアクセサリー需要を狙っているとみられる。最近の詐欺サイトは精巧に作られており、不自然な日本語や外国人名義の振込先でもなく、判断が難しくなっている。このような詐欺サイトでは、商品を購入しても届かないなどの被害に遭う危険性があるほか、不正なプログラムによりクレジットカード番号や銀行口座へのログイン情報が盗まれる危険性がある。また、無断で有名ブランドのデザインを使用した偽物のアクセサリーを販売している場合もあり、購入行為自体が違法となるので注意が必要としている。