独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月22日、Medicomp Systemsが提供する医療向けEHR(Electronic Health Record)ツール「Medicomp MEDCIN Engine」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによるBase Scoreは6.8。「MEDCIN Engine version 2.22.20153.226 より前のバージョン」には、複数のバッファオーバーフローおよび領域外書込みの脆弱性(CVE-2015-2898、CVE-2015-2899、CVE-2015-2900、CVE-2015-2901、CVE-2015-6006)が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者によってメモリ内のデータの上書きや情報漏えい、DoS攻撃、コード実行などの影響を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。