独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月20日、HPが提供するログ管理ソフトウェア「HP ArcSight Logger」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは4.0。「ArcSight Logger 6.0.0.7307.1」「ArcSight Command Center 6.8.0.1896.0」「ArcSight Connector Appliance 6.4.0.6881.3」には、別のパスやチャンネルを介した認証回避(CVE-2015-2136)、認証試行回数の制限不備(CVE-2015-6029)、不適切な権限分離(CVE-2015-6030)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、Logger Searchパーミッションを持たない当該製品のユーザによって、検索機能を実行される、リモートの攻撃者によってブルートフォース攻撃を実行される、ユーザarcsightによってroot権限でコマンドを実行されるといった影響を受ける可能性がある。JVNでは、HPが提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。