株式会社FFRIは10月14日、同社の標的型攻撃対策ソフトウェア「FFR yarai」および個人・SOHO向けセキュリティソフト「FFRI プロアクティブ セキュリティ(Mr.F)」が、バンキングマルウェア「SHIFU」をリアルタイムに検知・防御していたと発表した。これは、偽メールに添付された“特定の組織からの注文連絡”や“複合機からの自動送信”を装ったWordファイルが実行されたときにダウンロードされるマルウェア。このWordファイルには不正なマクロが含まれており、ユーザが使用するWordのマクロが有効になっている場合や、マクロを有効化してしまった場合に実行される。同社では今回問題となっているWord文書ファイルを入手し、検証を行った結果、「FFR yarai」および「FFRI プロアクティブ セキュリティ(Mr.F)」で検知・防御できたという。検証に使用したバージョンは6月4日にリリースされているため、同様の手法による攻撃を未然に防げたとしている。