独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月24日、Web Reference Databaseが提供する科学文献・引用管理ソフトウェア「refbase(Web Reference Database)」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは7.5。現時点で修正版はリリースされていない。「refbase(Web Reference Database)バージョン 0.9.6」には、クロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2015-6007)、OSコマンドインジェクション(CVE-2015-6008)、SQLインジェクション(CVE-2015-6009)、クロスサイトスクリプティング(CVE-2015-6010)、XMLインジェクション(CVE-2015-6011)、オープンリダイレクト(CVE-2015-6012)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、リモートのの攻撃者によって当該製品を操作されたり、当該製品のデータベース上の任意のデータを閲覧・書き込み・変更されたり、細工されたURLにアクセスさせられたり、当該製品が動作するサーバ上で任意のコマンドを実行される可能性があります。また、ユーザのブラウザ上で任意のスクリプトが実行される可能性がある。開発者は、いくつかの脆弱性については修正をコミットしているが、JVNでは修正を適用できないユーザなどはワークアラウンドを検討するよう呼びかけている。