独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月17日、奥一穂氏が提供するオープンソース(OSS)のWebサーバソフトウェア「H2O」にディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは5.0。「H2O version 1.4.4 およびそれ以前」「H2O version 1.5.0-beta1 およびそれ以前」には、URLの処理に起因するディレクトリトラバーサルの脆弱性(CVE-2015-5638)が存在する。この脆弱性が悪用されると、「file.dir」ディレクティブを使用している場合、リモートの第三者によってサーバ上の任意のファイルを取得される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。