独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月27日、Type74.orgが提供する「ファイル暗号化ソフト ED」に、サイズの小さいファイルを暗号化した際にサイズの大きなファイルを暗号化した時と比べ、解読が比較的容易になる問題が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは2.6。「ファイル暗号化ソフトED Ver4.0 より前のバージョン」では、ブロックサイズ(128 ビット)未満のファイルを処理する際、「ECB モードをキー生成部において組み合わせた、ストリーム暗号」を選択して暗号化を行っており、解読が比較的容易になる問題が存在する。この問題により、16バイト未満のファイルを暗号化した場合、差分解読法により解読される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとにVer4.0以上にアップデートするよう呼びかけている。