一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は8月24日、カラオケ教室でCD-Rなどの無断複製物を頒布する目的で所持していた男性を告訴したと発表した。名古屋市在住のこの男性(71歳)は、有線放送やカラオケの歌謡曲を中心にCD-Rなどに無断で複製していた。このCD-Rなどは、自営のカラオケ喫茶の営業時間外に、自らが講師となって毎週1回カラオケ教室を主宰し、生徒の歌唱指導のために頒布する目的で所持していたもの。この男性による無断複製物の製造・頒布による違法行為は、過去10年にわたって行われており、製造・頒布された無断複製物は少なくとも4,800枚にのぼり、その中に収録された管理著作物は延べ20,000曲に及ぶという。同協会では侵害行為を確認した6月17日、この男性に対し直ちに侵害行為を止めるよう警告したが、その後も無断複製物の製造・頒布行為を継続したため、告訴に踏み切ったとしている。