独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月19日、トレンドマイクロ株式会社が提供するネットワークトラフィック監視アプライアンス「Trend Micro Deep Discovery Inspector」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは5.5。「Trend Micro Deep Discovery Inspector 3.8(英語版、日本語版)」「同 3.7(英語版、日本語版、中国語版)」「同 3.6(英語版)」「同 3.5(英語版、日本語版、中国語版)」には、index.html の contentURL パラメータの処理に起因するクロスサイトスクリプティングの脆弱性(CVE-2015-2872)およびリクエストの直接送信の脆弱性(CVE-2015-2873)が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、管理者権限を持たないユーザによって特定のシステム設定にアクセスされ、変更される。また、リモートの攻撃者によってクロスサイトスクリプティングの攻撃を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに対応するパッチを適用するよう呼びかけている。