独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月27日、Fiat-Chrysler Automativeが提供する車載システム「Fiat-Chrysler Automative(FCA)UConnect」に遠隔操作の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによるBase Scoreは8.5。多くの車種が影響を受ける可能性があり、遠隔からトランスミッションの動作を妨げられたり、カーエアコンやカーラジオ、ワイパーなども操作される可能性があるという。「FCA UConnect 15.26.1 より前のバージョン(2013年、2014年モデルの車両に搭載)」および「FCA UConnect 15.17.5 より前のバージョン(2015年モデルの車両に搭載)」には、複数の機能を遠隔の攻撃者によって操作される脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、車両を物理的に操作される可能性がある。JVNでは、メーカーが提供する情報をもとに、車両に搭載されている FCA UConnectを最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、開発車はリコールを発表している。