株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は7月24日、さまざまな情報を盗み出す悪意のあるプログラム「Android.DownLoader.171.origin」が正規のプログラム「KKBrowser」としてGoogle Playで配信されていたと発表した。これは同社のセキュリティリサーチャーが発見したもので、すでに10~50万回ダウンロードされていた。Baiduやqq、360cnといった中国の配信サイトを合わせると、ダウンロード回数は1,500万回を超えるという。このプログラムは、アドウェアとダウンローダー型トロイの木馬の両機能を併せ持つことが特徴。インストールされるとリモートC&Cサーバに接続してサイバー犯罪者の指定したアプリケーションをダウンロードする。同プログラムがルート権限を持っていた場合、それらアプリケーションは自動的にインストールされる。また、ステータスバーに偽のメール通知を表示させることができ、ユーザが通知をタップしてしまうとサイバー犯罪者の指定したサイトがブラウザウィンドウで開く。