BBソフトサービス株式会社は7月15日、「インターネット詐欺リポート(2015年6月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、6月のインターネット詐欺サイトの検知数は872,387件で、前月より0.4%増加した。このうちワンクリック・不当請求詐欺サイトは74.00%、フィッシング詐欺サイトは21.23%、マルウェア感染サイトは0.16%、ボーガスウェア配布サイトは3.30%、ぜい弱性悪用サイトは1.31%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで23.93%、Androidで88.00%、iOSで89.68%となっている。6月度は、未発表製品のアクセサリーの事前予約販売を装う詐欺サイトを検知した。今回ターゲットにされた製品には熱狂的なファンが多く、情報をいち早く入手したいというファンの心理につけ込み、新製品に関心のある人を呼び込む意図がうかがえる。未発表の製品名や「先取り」「事前予約」といった宣伝文句で、未発表製品に興味があるユーザに詐欺サイトへアクセスさせ、個人情報を抜き取るウイルスに感染させる目的か、あるいは新製品の発表に合わせて公開する予定だった詐欺サイトを誤って公開してしまった可能性もあるとしている。このような詐欺サイトでは、商品を購入しなくても遠隔操作やキーロガーなどの悪意のあるプログラムを仕込まれることで、気付かないところでクレジットカードが不正利用されるなどの危険性がある。通常のECサイトでは未発表製品のアクセサリーが事前予約販売されることはないため、興味があっても不用意にサイトへアクセスしないよう注意が必要としている。