A10ネットワークのブースでは、同社の主力製品であるアプリケーション・デリバリー・コントローラーのデモなどを行っていた。 「Thunder 6435S SPE」は、セキュリティポリシーの適用を高速化する「SPE」(Security and Policy Engine)を搭載した最上位のSPEアプライアンスだ。大手Web事業者やサービスプロバイダーなど、要件が最も厳しいインフラにおいて、強固なセキュリティ機能を強化できる。 A10製品はパフォーマンが優秀という業界の定評があり、実際にネットワークを介した大容量アプリケーション配信に特化した専用OS「ACOS」をベースにして、153Gbpsのアプリケーション・スループットを実現している。 Thunder 6435S SPEは、ADC、DDoS対策、WAFとしての機能はもちろん、CGN(Carrier Grade NAT)やIPv6マイグレーション機能に加え、ここ最近になって需要が高まりつつあるデータセンター間のインタークラウドにも対応している点が大きな特徴だ。同社は、これ一台だけで、すべての機能がまかなえる拡張を目指しているという。 具体的なデモとしては、Thunder 6435S SPEをイントラ/インタークラウドゲートウェイとして利用することで、高速配信が可能なことを示していた。L2ネットワークをL3上に拡張する「VxLAN」(Virtual eXtensible LAN)などのカプセリング技術に加えて、IPsecを利用することでセキュリティを担保しながら、Thunder 6435S SPEが有する150Gbps超のパフォーマンスを最大限に発揮していた。