イクシアコミュニケーションズは10日、幕張メッセで開催中のInterop Tokyo 2015で、仮想環境で動作するセキュリティ試験向けのテスター「BreakingPoint Virtual Edition」に関する展示を行った。 同社のエンジニアによると、近年ではハイパーバイザーの上ですべてのネットワーク機器を動かしたいというニーズが増えているという。このテスターは従来、同社がハードウェアで提供してきた「BreakingPoint」のシステム全てを、ハイパーバイザーの上にデプロイできるようにしたもの。試験対象も同じハイパーバイザーの上で動作させることにより、バーチャルなファイアウォールやDPIが正しく動作するかを、ひとつのサーバー上で疑似再現してテストできる。 これによって、セキュリティアーキテクチャを導入前の時点で、その信頼度を試せるようになる。導入後のセキュリティテストでは、試験対象の機器が落ちたり止まったりするケースもあるが、これならパフォーマンスまでを事前にチェックすることが可能。さらに、ハードウェアがなくなることで、インストールやセットアップなどの手間がなくなり、すぐに試験が行えるのも魅力だ。 同製品は15年2月10日にリリースしており、現在はベンダーへの導入を進めているとのこと。今後はキャリアやプロバイダーの導入前検証向けにも提案を行っていくという。“仮想化=パフォーマンスの低下”ではないかと疑問視する声は未だ大きいが、仮想環境でのテストが進めば、その普及にも弾みがつくかもしれない。