株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は6月11日、同社のセキュリティリサーチャーがAndroidユーザを狙う新たなバンキングトロイの木馬を発見したと発表した。「Android.BankBot.65.origin」と名付けられたこのトロイの木馬は、ロシアのモバイルバンキングアプリケーション「Sberbank Online」に組み込まれ、正規のソフトウェアを装って拡散されていた。このプログラムは正規バージョンとまったく同じ機能を備えているため、ユーザはマルウェアをダウンロードしたことに気づかず、個人情報を危険にさらしてしまう。同アプリは、これまでに70台のAndroidデバイス上にダウンロードされている。インストールされ実行されると、同アプリはトロイの木馬の動作パラメータを含んだ特別な設定ファイルを作成し、C&Cサーバーに接続、POSTリクエストを使用してAndroidデバイス内の情報を送信する。これにより銀行口座から不正送金を行ったり、さまざまな詐欺行為のメッセージを表示する。