独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月10日、CUPSが提供する、Internet Printing Protocol(IPP)を実装したUNIX系OS用のプリントサービス「CUPS(Common Unix Printing System)」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは9.3。「CUPS 2.0.3より前のバージョン」には、参照アカウントの不適切なアップデート(CVE-2015-1158)およびクロスサイトスクリプティング(CVE-2015-1159)の脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者によってCUPSサーバ上で権限を昇格されたり、ユーザのWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へのアップデート、あるいはパッチを適用するよう呼びかけている。