NECは、東京ビッグサイトで開催された「Japan IT Week 春 2015」内の「情報セキュリティEXPO 春」にて、指紋データと指静脈データを組み合わせた「非接触型指ハイブリッド認証ソリューション」の実演展示を行った。 同社の指紋認証技術は、米国国立標準技術研究所(NIST)のベンチマークテストにおいて平均照合率99.63%で第1位を獲得するなど、世界的にも評価が高い。その指紋認証に独自開発した指静脈認証技術を組み合わせ、「指をかざす」という1つの動作で2種類の生体認証を行うという利便性と精度の高さの双方に優れた複合認証が本ソリューションだ。 読み取りセンサ面に指が直接触れない「非接触型」なので、残留指紋の心配もなく精度面、衛生面で優れている。他人許容率は0.00001%以下(同社調べ)。乾燥や多汗など指の状態に左右されずに確実な認証が可能で、指紋と指静脈による2種類の生体情報を使った個人認証のため、「なりすまし」などに対しても効果的としている。 「非接触型指ハイブリッドスキャナHS100-10」にはUSBポートから電源を供給。パソコン操作時のOSログオンや重要情報へのアクセス管理のほか、勤怠管理や入退室管理など、さまざまな用途での活用が想定される。