株式会社ラックは5月12日、LAC Advisory No.119として「メールディーラーにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性」を発表した。同社サイバー・グリッド研究所/システムアセスメント部の山崎圭吾氏が発見したもので、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づいて同社からIPAに報告し、JPCERT/CCにより開発者との調整が行われた。メールディーラー(Mail Dealer)は、株式会社ラクスが提供する、問い合わせ窓口などのメールを共有して一元管理するソフトウェア。そのバージョン11.2.1 およびそれ以前には、添付ファイルのファイル名の処理に起因する格納型のクロスサイトスクリプティングの脆弱性(CVE-2015-0915)が存在する。この脆弱性が悪用されると、悪意あるメールによって任意のスクリプトが実行され、結果として意図しないメールを送信されたり、他の無関係なメールを閲覧される可能性がある。対策方法として、最新版へアップデートを挙げている。