独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月11日、Subrionが提供するWebベースのコンテンツ管理システム(CMS)である「Subrion CMS」にSQLインジェクションの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは9.0。「Subrion CMS version 3.3.3 より前のバージョン」には、Cookieの処理が原因でSQLインジェクションの脆弱性が存在する。ユーザがログインした際、Subrion CMSはsaltという名称のCookieの値をデシリアライズし、SQL UPDATE文に使用する。このCookieの値を細工してSubrion CMSに渡すことで、SQL文を改ざんすることが可能となる。この脆弱性が悪用されると、当該製品にログイン可能なユーザによって、当該製品で使用しているデータベース上で任意のSQL文を実行される可能性がある。JVNでは、各開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。