Hi , お元気ですか? Kanaです。木々や草花がキラキラする初夏、5月末の同じ週にヨーロッパ地域の異なる場所で開催される3つのカンファレンスと、カナダのカンファレンスをご紹介します。5月26日~29日 APWG.EU (スペイン・バルセロナ)5月27日~29日 PHDays (ロシア・モスクワ)5月26日~29日 HITBSECCONF2015 - AMSTERDAM (オランダ・アムステルダム)6月19日~21日 RECON (カナダ・モントリオール)1) APWG.EU:eCrime 2015:サイバー犯罪関連研究のシンポジウムhttps://apwg.org/apwg-events/ecrime2015/2008 年からお手伝いしている、サイバー犯罪対策のノウハウ等を国際的に共有する米国 NPO の APWG ですが、昨年念願だったヨーロッパの拠点として APWG Euriopean Union Foundation (APWG.EU)をスペインのバルセロナに開設しました。この新しい施設開設は EU 圏内での、・一般市民・消費者への気づきの促進・サイバー犯罪対策リソース(人々・組織)の促進・リサーチプロジェクトの促進の 3 つを大きな目的としています。今後、ヨーロッパでもよりサイバー犯罪に対抗するための情報共有がすすむことで、サイバーセキュリティ現場対応の方々と研究者の方々と消費者とのギャップが小さくなることに期待しています。APWG のイベントの特色は、法執行機関・業界・学会などあらゆる方面から、様々なケーススタディや研究成果が共有される場所であることです。今回のイベントでもさまざまな分野の興味深いトピックが並んでいます。まず、APWG ではおなじみの世界のサイバー犯罪動向についてのパネルディスカッションから始まります。その後、リスクアセスメントや電子通貨のサイバー犯罪動向や技術トレンドをテーマに、様々なケーススタディや研究発表があります。PayPal による犯罪組織のネット上の協力体制を瓦解した報告や、Bitcoin の実際の詐欺のケースや対応策についての発表もあります。POS に関する報告などもあります。サイバー犯罪の技術とその対策をテーマに、EUROPOL、CSIS、FBI、スペイン警察、日本の警察など法執行機関の発表のあと、CERT のフォレンジック視点からのインシデントレスポンスや昨今の CERT 内でのトレンドや20年間を振り返った歴史の発表があります。石油タンカーに関する発表、短縮 URL サービス悪用を含む世界のフィッシング動向、モバイルデバイスの個人情報を守る暗号フレームワークアプリや、モバイル関連の脅威や認証、BIOS 感染などについて、電話会社を含む様々なプレイヤーから発表があります。そして、サイバーテロとサイバー犯罪に関するロードマップの発表、国際的組織犯罪集団の協力や業界規模、オンラインバンキング等の詐欺対策等が発表されます。月曜日の Ice Breaking から金曜日まで約 1 周間、さまざまな業界の方々が来られて、実際の捜査に関するケーススタディなど他ではあまり聞けない内容が盛りだくさんですので、スケジュールがあえばぜひご出席をご検討されることをおすすめします…(篠田佳奈/「CODE BLUE」事務局 http://www.codeblue.jp/ )※本記事は有料版メールマガジンに全文を掲載しました
Security Blue Note 第4回「SYSCAN 最後の開催~CanSecWest、SYSCAN、Black Hat Asia、CODE GATE、INFILTRATE」2015.4.9 Thu 9:45
Security Blue Note 第3回「秋はカンファレンス~NopCon、APWG eCrime Researchers Symposium、HITB KL、XCON」2014.10.27 Mon 9:56
Security Blue Note 第1回 「最もセキュリティ国際会議の多い季節~ソウルSECUINSIDE、北京SYSCAN360、ラスベガスBsidesLV・Black Hat USA・DEF CON、台湾HITCON」2014.7.24 Thu 10:13