脆弱性管理ソリューション「Nexpose」とペネトレーションテストツール「Metasploit」を活用することで、企業インフラにおける脆弱性の独自指標を提供するRapid7は、今回のRSA Conferenceでも規模の大きい展示ブースを展開している。企業インフラにおける脆弱性をスコアリングする診断ツールは数多く存在するが、脆弱性、エクスプロイト、マルウェアの発見、誤った設定やペネトレーションテストについての情報を関連付けることでより詳細なスコアリング機能を提供できることがRapid7の強みだとシニアセキュリティセールスエンジニアのPatrik Noyes氏は語る。同社は、脆弱性管理に対するNexposeの能力と、ペネトレーションテストおよびそのリスク検証に対するMetasploitの能力を統合することで、セキュリティリスクを見つけ出すことができるという。同社はこれらのデータをもとに、リスクの優先順位を定量化し、リスク緩和および改善戦略につながる提案を行っている。これらは、日本でもすでに展開されているソリューションで、日本からの問い合わせも受けていると話すNoyes氏は、社内ユーザの行動分析や、例外的なアクセスの監視を行うことができる「UserInsight」が米国市場で足がかりを掴みつつあると話す。社内システムへの侵入者を素早く検知する機能、ハニーポットを活用した違法なネットワークスキャンの検知、第三者によるセキュリティブリーチを可視化する機能などが評価されているという。今後日本の市場においても、Rapid7が注力してくる可能性がある。 今回のRSA Conferenceにおける来場者の反応もよく、セキュリティに対する根本的な問題意識が向上している感触があると語るNoyes氏。同社のブランドとソリューションが今後どのように日本で定着していくのか、興味深いところだ。