1.概要Adobe Systems 社の Adobe Flash Player に、任意のコードが実行される脆弱性が報告されています。脆弱性を利用されることにより、遠隔の攻撃者による不正侵入を許容してしまう恐れがあります。2.深刻度(CVSS)7.8https://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2015-0318&vector=(AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C)3.影響を受けるソフトウェア※1以下のバージョンの Adobe Flash Player が当該脆弱性の影響を受けます。- Adobe Flash Player 16.0.0.296とそれ以前のバージョン- Adobe Flash Player 13.0.0.264とそれ以前の13.xバージョン - Adobe Flash Player 11.2.202.440とそれ以前の11.xバージョン4.解説Adobe Flash Player は、Adobe Systems 社が開発している動画を再生するためのソフトウェアです。脆弱な Adobe Flash Player では、正規表現のライブラリである PCRE エンジンのコンパイル処理に欠陥があります。PCRE は様々なファイルの正規表現をサポートしていますが、当該脆弱性を含む Adobe Flash Player の PCRE エンジンでは、Flash ファイルの正規表現のコンパイル処理の際に、マルチバイト文字がエスケープシーケンス \c に続いているとバグが発生し、PCRE 内部のバイトコードの実行を許容してしまいます。脆弱性を利用することで、メモリの破壊、DoS 攻撃などを行うことが可能となります。このため、遠隔の攻撃者は、本脆弱性を利用することで対象のシステムにログインしているユーザ権限で任意のコード実行が可能です。なお、本脆弱性 (CVE-2015-0318) に脆弱な Adobe Flash Player では、本脆弱性以外にもコード実行を引き起こす複数の脆弱性が報告されております。5.対策Adobe Systems 社の公式ページから最新版にアップデートすることで、脆弱性に対処できます。https://get2.adobe.com/jp/flashplayer/6.ソースコード(Web非公開)(執筆:株式会社ラック サイバー・グリッド研究所)※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。Scan Tech Reporthttp://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
Wordpress 用プラグイン InfusionSoft Gravity Forms における任意のファイルがアップロードされる脆弱性(Scan Tech Report)2015.3.11 Wed 8:00