BBソフトサービス株式会社は1月15日、「インターネット詐欺リポート(2014年12月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、12月のインターネット詐欺サイトの検知数は412,372件で、このうちワンクリック・不当請求詐欺サイトは88.2%、フィッシング詐欺サイトは10.0%、マルウエア感染サイトは0.0%、ボーガスウエア配布サイトは1.2%、ぜい弱性悪用サイトは0.6%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで19.32%、Androidで92.68%、iOSで88.51%となっている。最近の傾向では、海外の動画共有サイトでのインターネット詐欺の検知が大きく増加している。これは、人気の動画コンテンツの閲覧者向けに、詐欺サイトへ誘導するバナー広告を表示するといった複合的な手口。大手動画共有サイトでは著作権を侵害した投稿の取り締まりが強化され、ほとんどの違法投稿は削除されているため、取り締まりが厳しくない海外の小規模な動画共有サイトを利用する動きが活発化しているという。犯罪者が一般企業になりすましてネットワーク広告を配信する実例は動画共有サイト以外でも多数確認されており、注意が必要としている。