独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月22日、Network Time Protocol projectが提供する「ntpd」に複数の脆弱性(CVE-2014-9293、CVE-2014-9294、CVE-2014-9295、CVE-2014-9296)が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによるBase Scoreは7.5。「ntpd 4.2.7 およびそれ以前」「ntp-keygen 4.2.7p230 より前のバージョン」には、PRNG における不十分なエントロピー、暗号における脆弱な PRNG の使用、スタックバッファオーバーフロー、エラー条件、戻り値、状態コードの脆弱性が存在する。これらの問題が悪用されると、ntpdの実行権限で任意のコードが実行されたり、完全性の検証と認証付き暗号スキームに関する情報を取得される可能性がある。JVNでは、開発者の提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。