世界で最も権威ある情報セキュリティの国際会議 Black Hat の唯一にして初のアジア人レビューボードメンバーとして、世界中から集まる論文審査を行う株式会社FFRI の鵜飼裕司氏に10月中旬にオランダ アムステルダムで開催された Black Hat Europe 2014 の発表から見えるこれからのセキュリティ動向と、同氏注目の研究発表について聞いた。--●スマートメーターのセキュリティは欧州を他山の石にLIGHTS OFF! THE DARKNESS OF THE SMART METERSスマートメーター関連はヨーロッパでは何年も前からホットトピックになっていますが、やはり簡単に手に入ってしまい、おもちゃにできるというのはポイントです。3~4年前から解析が進み、様々な脆弱性の発見が続いていて、今回の Black Hat Europe 2014 でも発表されていました。この発表は、スマートメーターの実機のフラッシュメモリや PROM (Programmable ROM) からデータを抜いて解析し、機能を推定したという発表です。、スマートメータに対するリバースエンジニアリングの詳しいやり方を説明したり、その実演もありました…●解析進む USB のデバイスドライバ、新しい攻撃目標にDON'T TRUST YOUR USB! HOW TO FIND BUGS IN USB DEVICE DRIVERS● ATM のパケット盗聴、日本国内の危険性は低いHACK YOUR ATM WITH FRIEND'S RASPBERRY.PY●組み込み機器の脆弱性調査の自動化FIRMWARE.RE: FIRMWARE UNPACKING, ANALYSIS AND VULNERABILITY-DISCOVERY AS A SERVICE●過去8年の仮想環境における脆弱性と攻撃ベクタのレビューLESSONS LEARNED FROM EIGHT YEARS OF BREAKING HYPERVISORS●Android 端末の開発現場に便利なツール「Iron Crow」ANDROID KERNEL AND OS SECURITY ASSESSMENT WITH IRON CROW※本記事は本日配信のScan有料版に全文を掲載しました