エフセキュア株式会社は9月9日、エフセキュアラボが公開した「2014年上半期脅威レポート」について発表した。レポートによると、ランサムウェアによる攻撃が増加しており、家庭や企業、政府のユーザにとってデータに対するセキュリティが重要であることが浮き彫りになっているとしている。モバイル環境では、2014年の第2四半期に295個の新しい脅威のファミリーと亜種が発見された。第1四半期に検出された脅威は277個から増加している。このうち294個がAndroidを、1個がiOSを標的にしていた。第2四半期で最も多かったAndroidに対する脅威はトロイの木馬で、プレミアム番号にSMSメッセージを送信するか、デバイスからデータを収集しリモートサーバに転送するかのいずれかの挙動を示すものであった。6月に報告された、正規のアプリを装う「Slockerマルウェア」は、モバイルプラットフォームで発見された最初のランサムウェアとなっている。PCに対する脅威では、上位10個のうち最も検出割合が多かった(31%)のは、発生後6年が経過した「Downadup/Conficker」ワームであった。このワームは、200を超える国で何百万台ものコンピュータに感染してきた。このワームの寿命が長いのは、古いソフトウェアを実行するコンピュータがあることが大きな理由となっている。このことは、コンピュータのソフトウェアを最新の状態に保ち、古いセキュリティの欠陥を修正することの重要性を示すとしている。また、新しいMacマルウェアも発生し続けている。