日本マイクロソフト株式会社は8月13日、2014年8月のセキュリティ情報を公開した。公開されたセキュリティ情報は事前通知通りの9件で、最大深刻度「緊急」が2件、「重要」が7件となっている。修正された脆弱性は、CVEベースで37件となっている。今回発表された内容は以下の通り(深刻度順)。「緊急」MS14-051:Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム(2976627)要再起動MS14-043:Windows Media Center の脆弱性により、リモートでコードが実行される(2978742)再起動が必要な場合あり「重要」MS14-048:OneNote の脆弱性により、リモートでコードが実行される(2977201)再起動が必要な場合ありMS14-044:SQL Server の脆弱性により、特権が昇格される(2984340)再起動が必要な場合ありMS14-045:カーネルモード ドライバーの脆弱性により、特権が昇格される(2984615)要再起動MS14-049:Windows Installer サービスの脆弱性により、特権が昇格される (2962490)再起動が必要な場合ありMS14-050:Microsoft SharePoint Server の脆弱性により、特権が昇格される(2977202)再起動が必要な場合ありMS14-046:.NET Framework の脆弱性により、セキュリティ機能のバイパスが起こる (2984625)再起動が必要な場合ありMS14-047:LRPC の脆弱性により、セキュリティ機能のバイパスが起こる(2978668)要再起動このうち、MS14-051(CVE-2014-2817)は悪用が確認されており、MS14-051(CVE-2014-2819)は脆弱性が一般に公開されていた。企業ユーザに対しては、適用優先度「1」のMS14-043(Media Center)、MS14-048(OneNote)、MS14-051(Internet Explorer)については至急適用を進めるよう呼びかけている。なお、今回より「悪用可能性指標」が「悪用コードが作成されるかどうか」から「悪用されるかどうか」に変更された。また、評価に「0:悪用を確認済み」が追加されている。