独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月5日、Symantec社が提供する企業向け ウイルス対策ソフト「Symantec Endpoint Protection」にバッファオーバーフローの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「Symantec Endpoint Protection クライアント 12.1 およびそれ以前」「Symantec Endpoint Protection クライアント 11.0 およびそれ以前」「Symantec Endpoint Protection 12.0 Small Business Edition およびそれ以前」をインストールしたWindowsでは、初期設定において sysplant ドライバがロードされる。sysplantドライバには、細工された IOCTL により攻撃可能なバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2014-3434)が存在する。この脆弱性が悪用されると、結果として一般ユーザに SYSTEM 権限を取得される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、sysplant ドライバを無効化することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能。