IPAおよびJPCERT/CCは、Microsoftが提供するWebブラウザ「Internet Explorer 8」に解放済みメモリ使用の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
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独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月22日、Microsoftが提供するWebブラウザ「Internet Explorer 8」に解放済みメモリ使用(use-after-free)の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。Microsoftと調整を行っていたZero Day Initiative(ZDI)から、アドバイザリ(ZDI-14-140)が公開されている。
「Internet Explorer 8」のCMarkupには、解放済みメモリ使用の脆弱性(CVE-2014-1770)が存在する。この脆弱性が悪用されると、細工されたHTMLドキュメントを閲覧することで任意のコードが実行される可能性がある。現時点で、Microsoftから修正プログラムは公開されていない。JVNでは、「Internet Explorer 11 以降へアップグレードする」「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)を適用する」「インターネットゾーンのセキュリティレベルを"高”に設定することで、Active X コントロールおよびアクティブスクリプトを無効にする」ことで、本脆弱性の影響を軽減することが可能としている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》