[レポート]API戦略~システムの内と外に存在する2つの世界を受用する | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

[レポート]API戦略~システムの内と外に存在する2つの世界を受用する

「RESTful Web APIs」などの著作で知られる Layer 7 社のプリンシパルAPIアーキテクト Mike Amundsen 氏が4月に来日し、API戦略に関する講演を行った。本稿は同ワークショップの基調講演の一部をレポートする。

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Layer 7 のプリンシパルAPIアーキテクト Mike Amundsen 氏
  • Layer 7 のプリンシパルAPIアーキテクト Mike Amundsen 氏
  • Microsoft社の Pat Helland による技術論文「Data on the Outside versus Data on the Inside」
  • 即時処理され完全に制御可能なシステム内部
  • 遅延が発生し、論理的矛盾が存在し、相対的なコントロールしかできないシステム外部
  • 分散コンピューティングの誤った前提
  • キーノートセッション後半は「API STYLES AND DESIGN」と題し、3つの代表的なStyleの歴史や実装手順を解説
「Building Hypermedia APIs with HTML5 and Node」や「RESTful Web APIs」などの著作で知られる Layer 7 のプリンシパルAPIアーキテクト Mike Amundsen 氏が4月に来日し、CA Technologies の主催で都内で開催された「APIストラテジ・ワークショップ」でAPI戦略に関する講演を行った。本稿は同ワークショップの基調講演の一部をレポートする。

冒頭 Amundsen 氏は、Microsoft社の Pat Helland による技術論文「Data on the Outside versus Data on the Inside」を紹介し、システム内のデータは即時処理が行われる制御が可能だが、システム外のデータは処理が遅延しコントロールも限定されるなど、API戦略の核となる考え方を紹介した。

また、ネットワークが信頼でき、遅延がなく、単一の管理者が存在し、全体に同質性があるといった、分散コンピューティングにまつわる誤った前提を指摘し、インターネットを軸にビジネス展開を行うなら、システムの内と外に2つの位相の違う現実があることを、積極的に受け容れる必要があると述べた。
《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》

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