独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月25日、Applied Informatics Software Engineering GmbHが提供する「POCO C++ Libraries」のNetSSLライブラリに、ワイルドカード証明書を適切に検証しない脆弱性(CVE-2014-0350)が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。POCO C++ LibrariesのNetSSLライブラリ「1.4.6p2 およびそれ以前」「開発版 1.5.0 から1.5.2 まで」は、Poco::Net::X509Certificate::verify() の処理が原因でワイルドカード証明書を適切に検証しない脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、第三者によって、DNSスプーフィング攻撃、およびSSL/TLSクライアントが信用している認証局(CA)を最上位とする証明書チェーンを持つサーバ証明書が使われた場合、不適切な証明書にもかかわらず検証に成功してしまう可能性がある。JVNでは、ベンダが提供する情報を元に最新版へアップデートするよう呼びかけている。