独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月23日、IBMが提供するグループウェア「IBM Notes」および「IBM Domino」に実行不可属性によるメモリ領域の保護が行われていない問題(CVE-2014-0892)が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。32bit版Linuxで動作する「IBM Notes 9.0.1 およびそれ以前」「IBM Domino 9.0.1 Interim Fix 2 およびそれ以前」「IBM Notes 8.5.x」「IBM Domino 8.5.x」は、gcc のオプションに -z execstack を指定してコンパイルされている。そのため、これらの製品では実行不可属性による stack、heap、data セクションなどのメモリ領域の保護が行われていない。この設定は添付ファイルのプレビューを生成したり、全文検索用のインデックスを生成する子プロセスにも引き継がれる。この問題により攻撃されやすくなる可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報を元に最新版へアップデートするよう呼びかけている。