独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月26日、サイボウズ株式会社が提供するグループウェア「サイボウズ ガルーン」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。対象となるバージョンは、「サイボウズ ガルーン 2.5.4 およびそれ以前」「サイボウズ ガルーン 3.7 Service Pack 3 およびそれ以前」。これらのバージョンには、ファイルをダウンロードする処理を原因とするSQLインジェクションやディレクトリトラバーサルの脆弱性(CVE-2014-0821、CVE-2014-0820)、セッション管理不備の脆弱性(CVE-2014-0817)が存在する。この脆弱性が悪用されると、当該製品にログイン可能なユーザによって、データベース内の情報を取得されたり改ざんされる、サーバ上のファイルを取得される、任意のユーザになりすまされるなどの影響を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに対応するパッチを適用するよう呼びかけている。