マカフィー株式会社は1月30日、同社McAfee Labsが予測する2014年の主な脅威を明らかにした「2014年のサイバー脅威予測」年次レポートを発表した。本レポートは、同社独自のクラウドベースのセキュリティ技術基盤「GTI(Global Threat Intelligence)」を用いて2013年のマルウェア、脆弱性、オンライン脅威などに関するデータを分析し、2014年のサイバー脅威傾向を予測したもの。McAfee Labsでは、2014年はモバイルプラットフォームが急成長し、脅威対策の技術革新において大きな部分を占めると予測している。また、ビットコインなどの仮想通貨により、すべてのプラットフォームでランサムウェアの増加がより一層加速し、特にモバイルデバイスに対するランサムウェアが急増すると予測している。さらに、サンドボックスなどデバイスのセキュリティ対策を特定・回避する機能が強化され、高度な回避方法を用いた攻撃が成熟期に達するとともに、個人の資産や情報、ビジネスリーダーの知的財産や業務上の秘密を狙うために、ソーシャルプラットフォームがより積極的にサイバーによる脅威に利用されるようになるとしている。サイバー脅威予測の傾向は次の通り。1:モバイルマルウェアがマルウェア市場全体の技術革新および攻撃件数の増加を牽引2:仮想通貨により、世界中でランサムウェアによる攻撃が悪質化3:スパイ対スパイの攻防が続くサイバー犯罪やサイバー戦争の世界では、犯罪者集団と政府関係者が、これまで以上に特定・阻止が困難な新しいステルス攻撃を仕掛けるように4:2014年末までに「ソーシャル攻撃」が一般化5:OSの脆弱性をターゲットにする新たなPCおよびサーバ攻撃が登場6:脅威の進化により、検出と性能の要件を満たすビッグデータセキュリティ分析の導入が進む7:クラウドベースの企業アプリケーションの採用により、新たな攻撃対象領域が発生