独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月28日、Mozillaが提供するWebブラウザ「Mozilla Thunderbird」に、メッセージ内のHTML要素を適切にブロックしない脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「Mozilla Thunderbird 17.0.8 およびそれ以前」の初期設定では、HTML形式のメッセージ内にスクリプトタグ等が埋め込まれていても、それらの表示や実行はブロックされる。しかし、Data URI でエンコードされたスクリプトタグ等が含まれているメッセージを転送または返信すると、メッセージ内のスクリプトがデコードされ、実行される。この脆弱性が悪用されると、細工されたメッセージを転送または返信すると、当該製品上で任意のスクリプトが実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに対応するアップデートを適用するよう呼びかけている。