GoogleアカウントIDを盗み出す日本語アプリに注意(マカフィー) | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

GoogleアカウントIDを盗み出す日本語アプリに注意(マカフィー)

マカフィーは、GoogleアカウントIDを密かに収集する多数の不審な日本語アプリの存在をGoogle Play上で確認しているとして、ブログで注意喚起を発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
マカフィー株式会社は12月17日、GoogleアカウントIDを密かに収集する多数の不審な日本語アプリの存在をGoogle Play上で確認しているとして、ブログで注意喚起を発表した。たとえば、占いアプリ「極占」と出会い系アプリ「bB」は、アプリ起動直後に端末のGoogleアカウントIDを取得し、外部のWebサーバへ密かに送信する。アプリのダウンロード数はそれぞれ10,000~50,000回に上っている。同社のセキュリティアプリ「McAfee Mobile Security」では、これら不審なアプリを「Android/ChatLeaker.D」として検出する。

また、別の30種以上のアプリは、アプリ起動直後に端末のGoogleアカウントID、IMEI、IMSIを取得し、ユーザに知られることなく特定のWebサーバへ送信する。これらのアプリのカテゴリは多岐にわたり、また複数の開発者名でGoogle Play上に公開されているが、データ送信の実装コードや送信先が共通であることから、実際には同じ開発者か関連するグループによるものだと推測している。かなり前から公開されているアプリもあり、ダウンロード数もかなりのものになっている。

Androidアプリは、インストール時に「GET_ACCOUNTS(この端末上のアカウントの検索)権限」の要求が許可されると、AccountManagerクラスのメソッドを使用してGoogleアカウント(およびその他のアカウント)のIDとそれに付随する情報を取得できる。この権限は、アプリがGCM(Google Cloud Messaging)機構を使用する場合などにしばしば要求されるもので、プッシュデータ送信を使用できるようにするためにGoogleによって提供されている標準的な仕組み。アカウントIDからパスワードを取得されることはないが、IDを収集されスパムメールの送信に悪用されたり、同一のIDでログインする他のSNSから個人情報を特定される可能性もある。同社では、「メールアドレスによる検索を許可」オプションの設定を再確認し、本当にそれを望む場合以外はその設定を無効にすることを推奨している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×