警察庁は11月21日、「.cn.com」ドメインを利用したフィッシングサイトが急増しているとして、注意喚起を発表した。警察庁では9月下旬以降、「.cn.com」ドメインを利用したフィッシングサイトを認知しており、11月に入ってから特に急増している。「.cn.com」ドメインは、世界中の誰でも取得できるドメインであるが、中国を連想させることから中国を対象とするサイトで使用されることが多い。認知したフィッシングサイトは、金融機関、オンラインゲームなどのログイン画面を模したものであり、ドメイン名が「正規サイトのドメイン名.●●●.cn.com」などとなっている。警察庁では、フィッシングサイトへの誘導がメールによって行われることから、「正規のサイト管理者がメールで口座番号や暗証番号の入力を促すことはないので、リンク先を安易にクリックしない」「認証を必要とするサイトへは、正規のURLを直接入力する」などの対策を呼びかけている。